「熱がある=すぐ受診」は正解? ナースの本音

診察室で思う事

「⚪︎⚪︎ちゃん、お熱あるので迎えに来てください〜」
職場にかかってくる 保育園からの電話、、、😱恐怖ですよね
集団生活をさせている以上 感染症にかかりやすいのは 仕方のない事ですが 頻度が多いのと 本人が辛そうにしているのを見ると こちらも辛くなります
誰がお迎えに行くか調整したり 職場に平謝りして仕事に区切りをつけたりと やらなければいけない事が盛りだくさん!
早く治して 保育園に預けて 仕事に復帰したい という願望はよくわかります
しかし 発熱しても 熱の原因は すぐにはわからないことがほとんどです
迎えに行ったその足で病院を受診する は労力が無駄になるケースも多く オススメしません
今回は すぐに受診するかの判断のポイントと 翌日以降の受診の方がむしろ良いケースを現役小児科ナースが解説します♪

すぐに受診するかを決めるポイント

急いで受診しても 良い事ばかりではありません
病院受診や薬局など移動が伴うため 体の負担が大きく 家で横になって寝るのが最善の場合もあります
検査は 早ければいいわけではなく むしろ陰性に出やすく翌日再検査の場合もありますので 痛みを伴う検査は特に1回で終わらせたいものです

顔色 表情 機嫌の良さ 遊ぶ

比較的機嫌よく遊べているなら 自宅で様子を見て 翌日以降の受診を検討しましょう

熱以外の症状(咳・鼻水・腹痛・下痢・嘔吐など)がひどい

熱以外の症状がひどい時は 速やかに 受診しましょう

自宅に 熱さましの在庫がない(2回分以下)

翌日受診までの 熱さましの在庫は 確認しておきましょう
ない場合は 受診して 「熱さましの在庫がないので来ました」と伝えると 無駄な検査をされづらいです(熱が続いていれば 翌日以降 再受診の必要はあります)
日頃から 在庫の確認をして 熱がなくても ”ついでにもらっておく” のがオススメです
保険として 4、5回分は 持っておく方が良いでしょう 

翌日以降の受診の方が良いケース

熱はあるが 比較的機嫌がいい

高熱があっても 比較的機嫌が良く 水分や好きな食べ物 口当たりの良い物などを 取れていれば急ぐ必要はありません

保育園・家族などで感染症が流行っている

インフルエンザは 専用薬があるので 検査をすることが多いですが 発熱から時間が経っていないと 陰性に出る事があります 発熱から12時間程度は経ってからの検査をオススメします
(鼻に綿棒を入れる苦痛はトラウマですよね 専用薬は発熱から48時間以内に使用が推奨されているので 翌日でも充分間に合います)
その他感染症も 検査の有無に関わらず 1日程度経ってからの診察の方が 症状が揃っていて 医師の判断がハッキリしやすいです

熱さましの在庫がある

熱さましは 座薬でも飲み薬でも 基本的に6時間の間隔をあけなければいけないので 連続で使用したとしても一晩で2回程度です
2回分の在庫があれば 翌日の受診までもたせる事ができます

まとめ

「発熱=すぐ受診」は 熱の高さに関係なく 子どもの様子と周囲の状況により 判断することが望ましいでしょう

nana<br>
nana

子どもが熱を出したら 色んな意味で動揺しますが まずは落ち着いて
翌日受診の方が 1回で終わらせられることも多いですので まずは 自宅で様子を見る という選択肢を考えながら 行動してみましょう 
結果的に 親にも子にも 優しい選択になりますよ

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