抱っこすると アレ? なんか熱い?! はじめてでも 何度も出した事があっても 子どもの発熱って 動揺しますよね
大人は熱が出たら 風邪薬や解熱剤(げねつざい)を飲んで 水分とってとにかく寝る!で片付けられても 子どもの熱はとにかく心配 言葉が話せない赤ちゃんならなおさら どうしたら良いのかわからず 不安になるのが親ですよね

この記事では 小児科勤務10年のナースが 熱が出るメカニズム 受診の目安 医師に子どもの様子が正確に伝わる問診表の書き方 発熱している子どものホームケア をご紹介します
熱がある時 体の中では何が起こっているの? 熱は敵か?味方か?
風邪をひいた時を例に解説します 風邪をひくと 咳 鼻水 喉の痛み 発熱 などの不快な症状が出ます その原因の多くはウイルスが体内に入り 増殖して体を攻撃してくるためです
ウイルスや細菌などが体内に侵入すると パトロール中の免疫細胞が外敵に気づき 一斉に動き出します 免疫細胞は外敵を攻撃する者 味方に情報を知らせる者 など色々な役割があり 伝令の役割の細胞が 脳の体温調節の司令塔に外敵の侵入を伝えて 体温を上げる指令が出されます これにより寒気を感じさせ厚着を促したり 筋肉を震えさせて熱を作り 体温が上がるのです
体温を上げる理由は 外敵との戦いを有利にするためです 高い温度環境の方が 免疫細胞の働きが良くなると言われているので 発熱は 体が自分の身を守るための防御反応とされています
そのため安易に解熱剤を使用することは避けたいですが 高熱が続くと体力の消耗や食欲不振・脱水の恐れもあるため 適切に使用することが大切です
病院受診の目安
- 生後3ヶ月以下で38度以上の熱が出たら早めに受診
- 生後3ヶ月以上でも高熱が二日以上続く場合や周囲でインフルエンザなどの感染症が流行中の場合
- 活気がなく ぐったりしている
- 機嫌が悪い ぐずぐずで抱っこばかり
- 飲んだり食べたりできない
- おしっこの量が極端に少ない
医師に伝える症状の観察ポイントと問診票の書き方
医師が病気の診断・治療を考える上で 子どもの状態を正確に把握する事は とても大切です
子どもの年齢や 発達段階によっては 診察に協力的でない場合も多々あります 具合が悪いとさらに機嫌が悪化 泣き声で医師の説明が聞こえないこともしばしばあります 親も子どもを泣き止ませようと必死になり 症状を言い忘れたり 聞きたい事があったけど聞けなかった、、、など 不安が解消されないまま診察が終了してしまうこともあります
問診票は 正確な情報源の一つです ポイントを押さえて書くことがオススメです!
- 熱はいつから出始め MAX何度で現在何度なのか(⚪︎日前〜ではなく、 7/2PM3時〜 と日付と時間で記入)
- 熱以外の症状はあるのか
- 食事や水分は普段の何割程度取れているのか
- 機嫌が悪くグズグズしている時間が短いのか長いのか
- 家族や保育園などその子の周囲で流行っている病気はないか(保育園などに確認しておきましょう)
- 親が不安に思っている事は 問診票の中に ”⚪︎⚪︎が心配です”と記入すると 診察後に聞くの忘れた!とならずに解決できることが多いのでオススメ
- できる限り箇条書きに(限られた診察時間では長い文章は読みにくい)
お家での過ごし方 OK行動とNG行動
- 大人も熱がある時は食欲がないのと同じで 食事は無理せず 脱水にならないよう水分はこまめに与えましょう 水やお茶よりも 糖分・塩分を含む経口補水液(O-S1やポカリスウェット)が理想的です 味が苦手な場合は 好きな飲み物に塩や砂糖を足してもOK
- 口当たりの良いフルーツやゼリー プリン アイスなどで糖分や水分を補給するのもGOOD
- 顔や唇の血色が悪く 小刻みに震えている場合は 暖かい服や毛布に包んで保温でOK
- 体温が上がりきって顔や体が赤く熱い場合は 薄着にさせ 脇の下や足の付け根を 保冷剤やアイスノンで冷やしてOK
- 入浴はNG 汗をかいたら体を拭く程度にして こまめに着替えましょう
- おでこに貼る 冷却ジェルシート に解熱効果はありません 貼った部位の皮膚温度を一時的に下げ清涼感を感じる程度です 3歳以上の子どもなら リフレッシュとして使えますが 赤ちゃんのおでこに貼るのは NGです (窒息事例があり危険)
- 熱が出たからと言って すぐに解熱剤を使うのは NGです (体の中で病原菌と戦う有利な状況が崩れます)
- 高熱が続き ぐったりして水分もが摂りづらい状況なら 解熱剤を使用してOK 体温が1度でも下がると体は楽に感じるので その時点で口当たりの良いものや水分を与えます




子どもの体調が悪いと 親も疲労や睡眠不足で体調を崩しがちです 家のことも仕事も手につかず 子どもにつきっきりになるため 気分転換・ストレス解消はとても大切です‼︎ 罪悪感は持たずに ぜひ自分にご褒美を与えてくださいね♡
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