小児科ナースが思う”本当に助かるお母さんの行動5選!”

診察室で思う事

小児科で長年勤務していて 素敵な親御さんをたくさん見てきました
誰でも初めての子育ては 手探りだし分からないことばかりです
今回ご紹介する ”行動” は 子育てに限らず人としての価値観や人生観が素敵だなと思える方々が取っている行動でした
私も出来ていない部分があり マネさせて頂きました(^ ^) 

院内で嘔吐物を受ける容器や袋を持参し即座に対応できる

子どもは胃の上部の発達がまだ未熟なため 吐きやすい構造をしています
悪心や吐き気を表現することも難しい年齢でもあり 突然吐く ことになります
咳がひどい時や 顔色が悪い 食欲不振 などが見られる際は 突然吐く ことを予想して容器やビニール袋(開いた状態で)を持ち歩いておくと 待合室や診察室で床に嘔吐 という状態を回避できます
床に嘔吐されると 四方八方に飛び散り 半径2メートル周囲を 感染対策をした看護師が 床に這いつくばりながら 次亜塩素酸の消毒液を使って 吐物を集め 消毒を繰り返します 
中心にいる親御さんとお子さん、、、しばらく動けません
待合室の他の患者さんの視線を浴びながら ご自分の衣服にも飛び散っている状態で、、、です
そんな悲しい状況にならないよう 洗面器やおもちゃのバケツ ビニール袋を日頃から準備していただけるととってもありがたいです
  

診察室に呼ばれたらすぐに入室できる

待合室で遊んでいても 呼ばれたら手を止めて すぐに来てくれるご家族はとっても助かります
本を読んでいる ゲームをしている 積み木などのおもちゃで遊んでいる、、、など待ち時間に子どもがグズらないよういろんな対策をしてくれていると思います
“先生のお部屋に呼ばれたら 絵本の途中でも すぐに行こうね”などと 事前に子どもに言い聞かせてくれている親御さんもいます
入室に時間がかかると 待ち時間の延長につながるため こちらとしてはとてもありがたく感じています 
しつけの面でも ”何をしに来ているのか こうなったらこうするよ“ などと事前の説明は良質な親子関係に繋がると思います

病院は静かにするところと教えている

小児科には様々なお子さんが受診に来ます
高熱でぐったりしている子 嘔吐や下痢腹痛で泣いている子 頭や耳を痛がっている子、、、
でも元気なお子さんもたくさんいます 喘息予防の薬をもらいにきた 皮膚トラブル 夜尿トラブル、、、
体が元気だと ついつい大声で遊んだり 追いかけっこしたり してしましがちですよね
こんな時は 親御さんから ”ここは病院よ 具合の悪い子がいるから 騒がないで静かにしてようね” とさとし 静かに遊べる絵本などで 親子の時間を持ってもらえると助かります

上着や帽子が脱いであり ロンパースのホックが外してある

診察室では 胸や背中に聴診器を当てたり 口の中や耳の中をライトで照らして観たり オムツの中を観たり 頭や首を触ったりして診察を行います
上着を脱いで軽装になっていると 衣服がめくりやすく診察がスムーズです 短時間で全身くまなく診察ができ お子さんにとっても負担が少ないと思います
時々 真冬のジャンパー(上下つなぎ)の中も厚着して 一番内側のロンパースシャツのお股のホックもしっかり留まっている、、、さらに抱っこ紐の中に入った状態で診察室に入られる方もいます笑 診察が始まるまでに何分かかるかな? 院内は暖かいですよ〜笑

子どもに嘘をついて受診していない

特に予防接種時に ”今日は体を強くする予防接種(ワクチン)に行くよ チクッと痛いけど大事な事だから頑張ろうね“と正直に説明してきてくれる親御さん 普段から嘘をつかない誠実な子育てをしているんだなと感心します
嫌な事にもちゃんと向き合う生き方を 幼い頃から自然に身に付けられるではないかと思います
暴れたり大泣きしたりしてもいいんです! ”頑張ったね!” ってたくさん褒めてくださいね
嫌だったけど頑張った自分を誇りに思えるようになるはずです

まとめ

  • 院内で嘔吐物を受ける容器や袋を持参し即座に対応できる
  • 診察室に呼ばれたらすぐに入室できる
  • 病院は静かにするところと教えている
  • 上着や帽子が脱いであり ロンパースのホックが外してある
  • 子どもに嘘をついて受診していない

以上5選が 本当に助かる親の行動です

nana<br>
nana

どれも周囲に配慮した素敵な行動ですよね 子どもは必ず親のマネをします
泣きわめいて受診に行くのが大変だから と嘘をついて注射をすれば 子どもはそのうち自分の都合の悪い時は 嘘をつくようになります
自分がした事もしなかった事も 必ず自分に返ってくる と私は思っています


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